確かに、世界遺産登録直後の勢いと比べれば、
入場者数は大幅に減っています。
ただ、今年度の動きを見ると、
大きく跳ねるわけではないものの、
ゆるやかに右肩上がりの傾向が見えてきており
派手さはありませんが、
少しずつ関心が戻り、
着実に歩みを進めている、
そんな数字だと私は受け止めています。
富岡製糸場は、
単なるイベント会場でも、
人を集めるためだけの場所でもありません。
何より大切なのは、
貴重な歴史的資産を良い状態で未来へ引き継ぐことです、保存整備は目立ちにくい仕事ですが世界遺産である以上、重要な役割の一つだと考えています。
建物を守り、価値を正しく伝え、
安心して見学していただける環境を整える。
この土台があってこそ、
にぎわいづくりにも意味が生まれるのかなと。
イベントを増やすこと自体を
否定するつもりはありません。
人に来ていただくきっかけとして、
有効な場面もあると思います。
一方で、イベントには
会場設営のリース料や警備費、
運営に関わる人の負担など、
見えにくいコストが必ず伴います。
また、頻繁なイベントが、
日々努力を重ねている
地元の民間事業者や商業活動を
圧迫してしまわないかという視点も欠かせません。
イベントはあくまで手段であり、
保存整備や地域とのバランスを
常に意識しながら進める必要があると感じています。
今の状況を踏まえ、次のような考え方が大切ではないかと思っています。
・保存整備を最優先に考えること
・イベントは数よりも内容と持続性を重視すること
・民間や地域が主役になれる形をつくること
・小さく始め、無理なく続けること
今見えている「ゆるやかな回復」を
一時的なものにせず、
長く続く流れに育てていく。
そのための判断が求められていると感じています。
にぎわい、保存、暮らし、どれも大切で、どれか一つだけを選ぶ話ではありません。
今の富岡製糸場の雰囲気をどう感じますか。
イベントはどのくらいがちょうどいいと思いますか。
保存と活用、どこに重きを置くべきでしょうか。
富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ
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