6月市議会定例会で、一般質問として「ヤングケアラーについて」を取り上げます。

 質問とはかけ離れてしまいますが、昔は子だくさんだっただけでなく、大家族の中に姑や小姑など女手も多かった家庭も多く、親戚や家族のネットワークの助け合いも充分あって家族が福祉の役割を果たすのに必要なだけのパワーがあったように感じます。

 その時代から見ると今は、家族は極端に小さくなり脆くなったのに、家族の機能は変わっておらず、「家族の問題は家族で!」ということで、子育ても介護も世話も病人の看護も認知症高齢者のケアも全て家族で何とかしようとがんばっているようにも感じます。

 明治5年に学制が発布された後も、義務教育の修学率が一向に上がらなかったことも関係しているようです。その頃はまだ、子供は重要な労働力で、弟妹の子育て要員だったことから、学校に子守の手が取られることを親たちが抵抗したようで、女子の修学率を上げるために学校が思いついたのが「子守り学級」と言う学級だったそうです。

赤ん坊をおぶったまま学校へ来てもらっては、授業の邪魔になる。それなら子守の子たちばかりを集め、子連れで学校へ来ても良いと特別に学級を作ったそうです。

クラスができる位だから女の子の子守がどれほど普通で、どんなにたくさんそんな子供たちがいたかがわかるエピソードではありますが、今ではとても考えられないことです。

 イギリスの高齢女性には、生涯独身者が多いということを女性史研究者の記事で見ました。結婚しなければ何歳になってもミスのまま、それが違和感がないほどイギリスには高齢ミスが多いんだそうです。その中では圧倒的に長女が多く、結婚しなかった理由が「大人になるまでにさんざん子育てをしたからもうたくさんだ。」と言う意見が多かったそうです。

 長女と言えばヤングケアラーの役割が持っていたようで、学校さえ行かせてもらえないほどの負担だったらしいのですが、誰もそれを問題だとは思っていないとも、、、。

 家族の問題は家族で!全て家族の責任で!ヤングケアラーの抱える一つの問題点のような気がします。

 家族の中に支援の必要なメンバーがいる時、それに支援があるということがわかれば、ヤングケアラーの方もヤングケアラーでないケアラーも苦しむことが少なくて済むように思いますが、、、。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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