無職少年(17)が自宅で小学1年の妹(6)を暴行し、死亡させたとされる事件で、
傷害致死の疑いで逮捕された少年が、警察の調べに対し容疑を認め「妹の世話をするのが辛
かった」「だだをこねるなどした妹にかっとなった」との趣旨の供述をしていることが6
日、関係者への取材で分かったそうです。
母親は留守がちだったといい、警察は、家庭状況や暴行の動機などを詳しく調べているとの
事です。
この少年は、母親の代わりに妹の面倒を見ていて、近所の住民は妹とボール等で仲良く遊ぶ
姿を、度々目にしていたそうです。
一方、暴行があったとされる時期に近い7月21日深夜、兄弟が自宅近くのコンビニを訪れた
ため、「ネグレクト(育児放棄)の疑いがある」などとして、児童相談所に通報があり、今月
4日に母親と面談する予定だったそうです(事件が起きたのは8月1日)。
中高生の5%が、家事や介護を行う「ヤングケアラー」という調査結果が今年出されました
が、もしかすると少年もその1人だったのかなと?
歳の離れた妹を、負担に感じるほど面倒を見なければいけない立場で、追い詰められてつ
い、かっとなってしまったのでしょうか?
絶対に許されることではありませんが、もしそうだとすればこの事件は、少年自身の問題だ
けではなく、彼を犯罪者にしてしまうまで手を差し伸べられなかった、現代日本の社会問題
としても扱わなければならない事なのでしょうが、今後の詳しい捜査が待たれます。
ヤングケアラー、、、家族の面倒を見るのは当たり前と思う方もたくさんいると思いますが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や、家庭で両親や祖父母、きょうだいの世話や介護などを日常的に行っている18歳未満の子どもは「ヤングケアラー」と呼ばれ厚生労働省と文部科学省が、去年12月から今年1月にかけて実態調査を行いました。
2022年度から2024年度までの3年間をヤングケアラー認知度向上の「集中取り組み期間」とし、広報媒体の作成、全国フォーラム等の広報啓発イベントの開催等を通じて、社会全体の認知度を調査するとともに、当面は中高生の認知度5割を目指すそうです。
今後注目されるのでしょうが、悩ましい限りです。
富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ
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