家族の介護や家事に追われている若年層、いわゆる「ヤングケアラー」について、厚生労働省・文部科学省が支援策を報告書にまとめ、本格的に取組む方針を打ち出しています。

 「本来、大人が担うと想定されている家事や、家族の世話などを日常的に行っている児童」をヤングケアラーと捉えていて、その基準としては、「一般的なお手伝いとは異なり、本来その子が享受できたはずの子供としての時間と引き換えに、家事や家族の世話をし、年齢や成長の度合いにそぐわない重い責任や負担を負うことで、子供が子供らしく生きる権利が守られない状態にあること」としていますが、その名称や概念自体の社会的認知度は、決して高いとは言えない状況にあります。


 富岡市では周知・啓発の方法として、公共機関へのポスターの掲示、広報とみおかや市ホームページへの掲載、子供へのリーフレット配布などを実施しています。

 学校では、子供向けリーフレットにより、正しい知識を伝えるために、配布の際には、内容を理解できるように先生から説明を聞く時間を設けて丁寧に指導しているようです。

自分が該当するかもしれないと感じる場合には、担任や養護教諭、心の教室相談員などに相談することを指導し、早期の支援に努めています。

非常にデリケートな問題ですが、家族の中に支援の必要なメンバーがいる時、外部からの支援が受けられるということが分かれば、ヤングケアラーである子供も、ヤングケアラーでないケアラーも負担が軽減できると思います。

重い責任や負担を抱えているヤングケアラーが、支援を受けられずに子供らしく生きられる権利を侵害されないよう、必要なところに必要な支援が届きますように、また「子供が子供らしく生きられる環境」を提供できるよう私たち大人が努力していかなければなりません。もちろん自治体の支援が欠かせませんので、市当局にもお願いをしています。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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