衛星画像を活用した漏水調査について

 宇宙から水道管のトラブルを発見するシステムを愛知県豊田市が導入しています。

 調査時間が大幅に短縮され、費用も10分の1に削減できるため全国の自治体から視察が相次いでいるそうです。


 午前6時12分に富岡市を出発し、約440キロバスに揺られて9人の合同会派で視察に出かけてきました。

 水道管の水漏れや破損は全国で年間2万件以上起きていますが、主な原因は水道管の老朽化や環境による劣化などで、特に山間部等での漏水が深刻になっているようです。

 豊田市ではAI技術を駆使する水道管の水漏れを発見する画期的な方法を取り入れ、地表の衛星画像を撮るために地球を回りながらマイクロ波を照射している人工衛星からの写真で、深さ3メートル位までの水道管の水漏れもキャッチすることができるそうです。

 衛星画像を、ある企業がAIを使って解析し(水道水と非水道水の比誘電率の反射特性の違いを衛星画像からAI技術で解析)水漏れの可能性のある水道管を特定します。この方法で水漏れの起きていそうなところを直径200メートルの範囲に絞れるようです。

 これまで調査に5年かかっていたのがこの技術だと7ヶ月と期間が大幅に短縮でき、さらに数千万円かかる調査費用は数百万円に削減できたという夢のような話を聞いてきました。想像もしなかったような技術ですが、JAXA認定の宇宙ベンチャー企業なども実証実験に乗り出しているようです。

 写真1枚からこのようなことが解析できるとの事でしたので、「1枚おいくらぐらいかかるのでしょうか。」と質問しましたが、パイロット価格(秘密保持契約がある)とのことでご回答はいただけませんでした。

 ただこの取り組みは、説明してくれた方の上司がテレビで番組を見て感銘を受け、次の日に豊田市で使えないかと言うことで一気に進んだ取組みとのこと。驚いたと共にスピード感があったおかげで相手企業からもパイロット価格、いわゆる共同実証実験みたいなニュアンスもあって、かなり安く写真が手に入るような雰囲気でした。

 このシステムを利用して発見した水道管の亀裂を見せていただきましたが、素人目には髪の毛1・2本位亀裂に感じました。

それでもまだまだ課題はあるとのことで、漏水可能性区域の範囲を200mから100m以下に縮小することと、漏水の的中精度も3割から6割に向上させることが目標だそうです。

 愛知県豊田市まで約440キロ7時間30分のバス移動でしたが、議員さん方は非常にお元気で活発な質問をされておりました。

個人的に思った事は、これで一度に何10ヶ所と言う漏水が見つかってしまったらどうなるのかと、、、!

 2日目は国土交通省へ。群馬県選出の清水参議院議員と政務官室で面会し、その後公明党福重衆議院事務所を訪問、最後は観光庁の職員の方に、観光地域づくり法人(DMO) の形成・確立や観光需要喚起策等についてのお話を伺い富岡に戻りました。

 今回の視察も非常に勉強になりました。それと先輩議員の皆さんのパワーに驚かせられるばかりで、疲れました!!

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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