ヤングケアラーに該当する18歳未満の子供や若者が、本来なら最も長く時間を過ごす場所は学校なのだと思います。

家族の世話をしている児童生徒にとって、学校にいる時が唯一家族のケアから離れられる場所で、友達と学校生活を送る唯一の場所である可能性もあります。

 学校では登校しぶりや、不登校、学校生活に馴染めないなどの生徒には、スクールカウンセラーがカウンセリングをしたり児童相談所につなげるなどの援助していると思います。

 富岡市ではありませんが、もしかしたら家族のケアをしているかもしれないと思われる児童生徒の存在に気づきながらも、どこに話をすればいいのかわからないままになっていた事例もあるようです。

 学校に来ることができなかったり宿題を全然やっていないなど、目に見える行動がある場合には先生の目に止まったりするのでしょうが、家族の世話をしていることで間接的に勉強やクラブ活動などに影響が出ている場合には、本人が声を上げない限り1人で抱え込んでしまうということが多いんだそうです。

 『ケア』には介護だけではなく見守りや生活の世話、話し相手などいろいろなことが含まれているために、重度の介護をしていなければ自分がヤングケアラーであるとは認識できないためになかなか相談には至らないようです。

 国では様々な事情で問題を抱える児童生徒を支えるため、学校と行政が連携することを平成元年から強化してきましたが、その中には家族の世話をしている児童生徒は明確に含まれてはいなかったそうです。

 令和3年、中高生のヤングケアラー実態調査が行われ、中学生の17人に1人がヤングケアラーであることが公表されました。

政府は令和3年から5年間をかけて、国民の50%までヤングケアラーの認知度を上げようとしています。

 調査の結果、ヤングケアラーが実在する事はわかりましたが、もし富岡市でもヤングケアラーの方がいるのであれば、支えるための具体的な案や対策など聞いてみたいと思っています。

 学校や行政でさえも、とても苦慮しているのが現状なのだそうですが、、、。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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