厚生労働省は24日、米製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「モルヌピラビル」を特例承認しました。

国内初の軽症者が使える飲み薬で、重症化を防ぐ効果があり自宅でも服用可能なため医療機関の負担の軽減にもつながると期待されています。

政府は既に160万人分を確保、20万人分を今週末から全国に配送するとしており、早ければ27日には医療機関や薬局に納入されるそうです。

ただ前にもブログに書きましたが、臨床試験結果がその時よりも下方修正されていました。

ところでコロナ関連なのですけど、少し違う角度の話題として

ファイザー・モデルナのmRNAワクチンに、日本の技術が盛り込まれているのだそうです。

(mRNAワクチンはもともとドイツを中心に、がん治療のために研究されていましたが、今回のコロナによってその先端技術が転用されたもの)

それは「シュードウリジン」という核酸化合物の一種で、大手食品メーカー「ヤマサ醤油」が製造しファイザー・モデルナに提供しているんだそうです。

うまみ成分(イノシン酸・グアニル酸)などの研究の延長として、高品質の「シュードウリジン」の生成に成功し、mRNAワクチンができる遥か前の1980年には海外に輸出を開始していたそうです。

mRNAワクチンは、「シュードウリジン」なしに投与すると、mRNAが有効的に作用する前に自己の免疫で破壊されてしまうそうなんです。

そこで独ビオンテック社はmRNAを従来の方法ではなく「シュードウリジン」を用いて生成することでmRNAがワクチンとして、機能することを突き止めたのだそうです。

もし、「ヤマサ醤油」が1980年代に高品質の「シュードウリジン」の生成に成功していなかったら、mRNAコロナワクチンが世に出る事はなかったか?ワクチンが開発されるまでにもう少し時間がかかった可能性があるかもしれません。

新型コロナワクチンのスピード開発につながるカギとなった物質であることは間違いなさそうです。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

富岡市議会議員 髙田 仁志のブログです。 宜しくお願いいたします。