「富岡市立中学校適正規模・適正配置基本計画」に基づく、北中学校の「学校別説明会・北中学校のあり方に係る説明会」に参加しました。今回で3回目となります。
今回も、地域の方を中心に、北中学校と富岡中学校の統合について、さまざまな意見が出されました。
私自身、北中学校と富岡中学校の統合については、単純に賛成・反対ということではなく、まずは子どもたちにとって、より良い教育環境になるのかという視点で考える必要があると思っています。
学校の規模が大きくなれば、クラス替えができることや、部活動、委員会活動、学校行事などで、より多くの友達と関わる機会が増えることなどが考えられます。
一方で、小規模な学校には、小規模だからこその良さもあります。
先生と生徒の距離が近いこと、一人ひとりに目が届きやすいこと、学校行事などで一人が担う役割が多くなること、そして地域とのつながりが近いことなどです。
その一方で、生徒数が少なくなることで、部活動や学校行事などの選択肢が限られたり、人間関係が固定化しやすくなったりすることも考えられます。
今回、ある保護者の方からは、「このまま生徒数が減っていけば、1学年に女子が1人というようなことにもなりかねない」
という問題提起もありました。
この話を聞き、少子化が進む中で、今の学校をそのまま維持していくことについても、将来を見据えて考えなければならないと感じました。
ただ、統合すればすべてが良くなるわけでもありません。
通学距離や通学時の安全、学校がなくなることによる地域への影響、環境が大きく変わることによる子どもたちへの負担など、考えなければならないことがあります。(部活動のある日曜日などにも、スクールバスが時間に合わせて出せるのか他)
また、北中学校を残していく場合には、校舎の長寿命化や改修、将来的な建て替えなど、学校施設を維持していくための費用や負担についても考える必要があります。
どちらを選んでも、それぞれに課題があります。「あちらを取ればこちらが難しくなり、こちらを取ればあちらに課題が出てくる」。
今回の説明会では、そうした難しさを改めて感じました。
そして、今回、私が特に大切だと感じたのが、子どもたち自身の声を聞くことです。
質疑応答では、元区長さんはじめ、地域の方から多くの質問や意見が出されましたが、私の隣にいた保護者会の方から聞いた話では「これまで子どもたちの意見を直接聞く機会は、今のところ記憶にない」という話も伺いました。
もちろん、保護者や地域の皆さんの意見を聞くことは大切ですが実際に学校で生活し、友達と学び、毎日学校に通っているのは子どもたちです。
これからの学校のあり方を考えるのであれば、難しいのかもしれませんけれど、子どもたち自身がどう感じているのか、どんな学校で学びたいのかを直接聞くことも大切なことの一つではないかと思います。
そして、もう一つ考えておきたいのが、学校が持つ「歴史」です。
富岡製糸場は明治5年に創業しました。
その翌年の明治6年には、現在の富岡市立小野小学校につながる学校が創立されています。
富岡市には、長い歴史を持つ学校があります。
学校は、単に子どもたちが勉強する場所というだけではなく、そこには卒業生の思い出があり、地域とのつながりがあり、長い年月の中で積み重ねてきた歴史があります。
もちろん、歴史が長いから学校を残すべきだということではありません。
少子化や学校施設の老朽化、将来の維持管理や改修・建て替えなど、現実的に考えなければならないこともあります。
だからこそ、学校の統合を考えるときには、人数や施設だけを見るのではなく、これまで学校が地域で果たしてきた役割や、そこに積み重ねられてきた歴史をどう次の世代につないでいくのかという視点も必要だと思います。
北中学校と富岡中学校の統合について、私は現時点で単純に賛成・反対を決めているわけではありません。
大切なのは、
統合した場合、子どもたちにどんな学校をつくるのか。
北中学校を残す場合、将来にわたってどのように学校を維持していくのか。
そして、どちらの場合でも、子どもたちが安心して学び、友達と関わり、それぞれの可能性を伸ばせる環境をどうつくっていくのか。
保護者、地域、学校、行政、そして何より子どもたち自身の声を聞きながら、丁寧に考えていくことが必要だと思います。
今回の説明会で出された意見は、どれも考えさせられるものばかりでした。
だからこそ、結論を急ぐのではなく、さまざまな立場の声を聞きながら、富岡の子どもたちにとって何が大切なのかを考えたいと思います。
富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ
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