大雨になると、河川の増水だけでなく、道路の冠水、住宅への浸水、土砂災害、農地への被害など、私たちの暮らしのさまざまなところに影響が出る可能性があります。
特に最近は、短時間に非常に強い雨が降ることも珍しくありません。
富岡市でも、こうした大雨への備えが進められています。
2026年2月には、富岡市が地区別の新しい防災マップを作成しました。鏑川や高田川などについて、1,000年に一度程度の大雨を想定した洪水浸水想定区域なども掲載されています。(富岡市公式サイト)
さらに富岡市では、河川があふれる「外水氾濫」だけではなく、短時間に大量の雨が降り、排水路などで処理しきれなくなる「内水氾濫」についても、浸水想定区域図を作成しています。
富岡市が想定する「想定最大規模降雨」は1時間153.0mm。
これは1,000年に1回程度発生する規模の降雨として設定されています。
また、富岡市で過去最大規模となる降雨として、1時間64.5mmも示されています。(富岡市公式サイト)
つまり、水害対策を考えるときには「川があふれなければ大丈夫」ということではありません。
「水がどこにたまるのか」を知ること
大雨のとき、実際にどこで水がたまり、どの道路が通りにくくなり、どこから避難するのが安全なのか。
こうした情報を事前に把握しておくことが重要です。
富岡市では現在、内水浸水想定区域図や地区別防災マップを公開しています。
また、2025年からは「防災富岡」というスマートフォンアプリも運用されており、気象情報や避難情報、防災マップを確認できるほか、道路の破損や土砂災害などを写真付きで市へ報告できる「災害レポート機能」もあります。(富岡市公式サイト)
こうした仕組みを、いざというときに使えるよう、普段から知っておくことも大切だと思います。
他の自治体では、さらに新しい取り組みも
全国では、大雨への備えとして新しい技術を取り入れる自治体も出てきています。
例えば国土交通省が進めている「ワンコイン浸水センサ」の実証実験では、小型のセンサーを設置し、実際に浸水が始まった場所をリアルタイムで把握する取り組みが行われています。
2025年度には、全国232自治体が実証実験に参加しています。(国土交通省)
また、さいたま市では、3D都市モデルを活用して、雨庭や雨水貯留施設を整備した場合に、浸水がどの程度減るのかをシミュレーションする取り組みも行われています。
「どこに、どのような対策をすれば効果があるのか」をデータで確認し、政策判断につなげようという取り組みです。(国土交通省PLATEAU)
富岡市でも、できることはないか
富岡市には、山間部もあれば、市街地や住宅地、農地もあります。
地域によって、大雨のときに抱えるリスクも違います。
だからこそ、
「過去に水がたまった場所はどこなのか」
「短時間の大雨で排水が追いつかなくなる場所はないか」
「高齢者など、早めの避難が必要な方をどう支えるのか」
「道路の冠水状況を、もっと早く把握できないか」
「浸水センサーなど、新しい技術を活用できないか」
こうした視点から、今ある防災対策をさらに進めていくことも必要だと思います。
もちろん、すべての場所に新しい設備を整備することは簡単ではありません。
だからこそ、富岡市の中で特にリスクの高い場所をデータで把握し、必要なところから対策を進めていくことが大切ではないでしょうか。
大雨そのものを止めることはできません。
しかし、被害を小さくするためにできることはあります。
富岡市がすでに進めている防災マップや情報発信の取り組みに加え、全国の先進的な事例も参考にしながら、これからの富岡市の水害対策について考えていきたいと思います。
富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ
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