富岡市内には現在、17の防犯街路灯維持団体が存在し、妙義・一ノ宮・宮崎方面から中心市街地、黒岩地区、東は曽木地区まで、合計で約450本の街路灯が、

地域住民(事業主だけではありません)の手によって維持管理されています。

これらの防犯街路灯は、市が設置・管理しているものではなく、地域ごとに維持団体を組織し、電気料金や電球交換費用などを各戸で負担しながら、長年にわたって運用されてきたものです。

例えば、私の住む地域では、1世帯あたり年間6,000円を集金し、その費用を街路灯の電気代や修繕費に充てています。地区によっては、年間で1万円前後の負担になっていると聞くこともあります。

また、こうした費用を集めるために、地域では年に一度、担当者が各家庭を回って集金を行っていますが、その役割を担う方自身も高齢になり、集金作業そのものが大きな負担になってきているという声も増えています。

これまで富岡市には、防犯街路灯の電気料金の2分の1を補助していただいてきましたが近年では、地域の高齢化や商店の廃業、世帯数の減少が進み、負担を分担できる人が減ってきています。

加えて、電気料金の高騰や、コロナ禍以降の生活様式の変化などにより、従来どおりの維持管理を続けることが難しくなっている地区が増えています。

こうした状況を受け、令和7年6月には、17の街路灯維持団体が連名で、市に対し「街路灯電気代補助の拡充」を求める要望書を提出しました。

その背景には、利便性や商業振興のためというよりも、夜間の交通安全や防犯など、日々の暮らしの安心を守りたいという思いがあります。

その結果、富岡市では今年度4月から、街路灯の電気料金補助を、従来の2分の1から3分の2へと拡充することが決定しました。

この支援拡充により、これまで「もう維持は難しい」「解散もやむを得ない」と話していた地域からも、「もう少し続けてみよう」「すぐに灯りを消さずに済みそうだ」といった前向きな声が聞かれるようになっています。

街路灯は、夜間の交通安全や防犯に加え、特に学校の近くや交通量の多い道路では、部活動などで帰宅が遅くなる児童・生徒や、高齢者が安心して通行できる環境を支える重要な役割を果たしています。

一方で、市内には街路灯維持団体が設けられていない地域や、これまでの負担を続けることが難しくなり、やむを得ず解散した地域があることも承知しています。

また、街路灯のあり方については、立地や生活環境の違いから、さまざまな受け止め方やご意見があることも自然なことだと思います。

市内には、市が設置管理し、電気料金を全額市が負担している防犯灯もあり、住宅地を中心に防犯面で大きな役割を果たしています。

一方で、通学路や交通量の多い道路などでは、防犯灯だけでは十分に明るさを確保できない場所があるのも現実です。

だからこそ、今回の補助拡充は、特定の地域だけを支援するためのものではなく、住民が主体となって地域の安全を支えてきた取り組みを、市として評価し、下支えする判断であり、

今後、街路灯のある地域・ない地域、防犯灯との役割分担も含めて、富岡市全体の夜間環境をどのように維持していくかを考えるための一つのきっかけだと考えています。

今後は、高齢化が進む地域の負担軽減、LED化などによる電気料金の抑制、維持団体が成り立たなくなった地域への新たな支援の在り方、防犯灯との連携や公平性の確保といった視点から、持続可能な仕組みを検討していくことが重要になっていくのだと思います

防犯街路灯は、設置している地域だけの問題ではなく、市全体の安全・安心に関わるものですので、今回の補助拡充を契機として、地域の努力と行政の役割をバランスよく組み合わせながら、将来に向けて無理のない形で夜間環境を守っていく必要があると考えています。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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