今年3月16日深夜、宮城県と福島県で震度6強の地震が発生したのはまだ記憶に新しいかと思います。

 東京都内では地震の影響で200万件以上の大規模な停電が発生し、信号も消え街は真っ暗。深夜の停電だったため在宅中の方が多かったらしいですが、中でもスマホの充電が切れる寸前だった人が多かったようです。

 電池の残量が少なくなったスマホを、寝る前に充電器にセットする方が多いと思いますので、あの時間帯だと満充電の状態だった人は少なかったんだと思います。

 地震発生から3時間程度で全面復旧したようですが、もしも復旧までに時間を要していたら緊急事態にもかかわらず、電池切れになり家族等とも連絡が取れないというような状況になっていたかもしれません。

 東京電力では地震発生と同時に「ブラックアウト」と呼ばれる深刻な大規模停電を防ぐシステムが作動したと発表していましたが、ここ最近は地震が多発しておりますので、いつあのような停電が富岡市で起きてもおかしくないように思えます。

 そんな中、どこにでもある意外なものからスマホ充電が可能、というものを見つけました。植物を使ったヘアケア商品を開発している「BOTANIST」では、植物と土を使った発電でスマホの充電を体験できるスポットをオープンしたそうです。

植物の光合成で作られた糖分を、土の中の微生物が分解する際に発生する電気を利用するシステムで、1時間でスマホの電池容量の20%程度を充電することが可能なんだそうです。この発電はモーターを回して発電しますが、モーター駆動を全く必要としない極めて画期的な発明だそうです。

 海水や氷の熱などから蓄電する機器はもう商品化されているものがありますが、特別な装置を使わず繰り返し利用が可能であれば、防災に限らずアウトドアの商品としても人気が出そうな気がします。

 脱炭素に向けた再生エネルギーの需要増加を受け、太陽光発電が普及拡大の傾向を示していますが、環境保護が目的であるとしながら森林を大量に伐採して太陽光発電パネルを設置するという状況となっており、土だけで発電するのであれば森林地帯でも発電が可能になり、開発状況次第で太陽光発電をしのぐ位のインパクトを持った事業になってもらいたいものです。

 その他にも新たな発電の手段がたくさん開発されているようですが、その電気を効率的に貯めておくことが非常に難しそうです。いつでも手軽に発電が可能であれば貯めておくと言う発想そのものがなくなる場合だってあるのかと、、、。

 今後、再生可能エネルギーを含めた電力の分野は「発電の仕方」から「効率な運用方法」へと焦点がシフトしつつあるようです。

富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

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